何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因の一つと言われています。
緑内障にはいくつかの種類があり、眼圧が高くなる原因によって主に原発緑内障、先天緑内障、続発緑内障に分けられ、原発緑内障はさらに開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障に分けられます。
眼圧検査
目の形状は、房水の圧力によって保たれており、これを眼圧と呼び、目に空気を当てて測定する方法と、目に直接測定器機をあてて測定する方法があります。
眼底検査
視神経の形状及び網膜の状態を観察します。当院ではより詳しく視神経乳頭を画像解析することが可能な視神経乳頭解析装置(OCT装置)を導入しています。
視野検査
静的動的視野検査装置により視野を計測し緑内障の進行を判定します。
職場や家庭でパソコンやテレビなどの画像表示端末(VDT)に長時間向かっていると、眼が疲労し、心身様々な影響を及ぼし、体の不調をきたすのが眼精疲労です。
単なる眼の疲れは休息によって軽快しますが、眼の疲労が著しく強くなると、いくら休んでも疲労が回復せず、眼の痛み、眼のかすみ、肩こりが生じたり、頭痛、胃腸障害といった眼以外の症状が出ることがあります。
眼を酷使したことが原因で、1時間に1回は眼の周囲のマッサージをしたり遠くを眺めたりして、眼を休めることが大切です。
また放っておくと、精神的疲労が重なり、日常の業務や生活に支障をきたすことがありますので、医師に相談のうえ、適切な治療を受けてください。
近視の原因は現在のところ、よくわかっていません。遺伝的な要素と環境が関係すると考えられています。
眼軸の長さは、成長に伴い伸びていきます。新生児は眼軸の長さが短く、たいてい遠視の状態になっていますが、角膜・水晶体の屈折力が強くなっているので、 それほどひどくはありません。角膜・水晶体の屈折力は、眼軸の長さが伸びるとともに弱くなり、全体のバランスが調整されるようになります。しかし、環境の 影響などでこれらのバランスが崩れると、近視になると考えられています。
(遠視とは、網膜の後方でピントが合うため、遠くを見るときはもちろん、近くを見るときも調節しないとはっきり見えない目のことです。)
親が近視の場合、子供が近視になる可能性は比較的高く、遺伝的な要素が複雑にからんでいると考えられます。また一般的な近視の場合、環境も影響すると考え られています。勉強、読書、テレビ、コンピューターゲームといった近くを見る作業を長く続けていると、目が疲れ、好ましくないのはいうまでもありません。
点眼薬を用いる治療法は、近視になりかけの偽近視(仮性近視)の時期に行われることがあります。偽近視は近くを長く見続けた結果、毛様体筋が異常に緊張し て水晶体が厚くなり、一時的に近視の状態になっていると考えられるときで、目の調節を休ませる点眼薬を用いたり、調節力を高めるため、ワック(眼の筋肉を 運動させる機械)などを用いて訓練したりします。
明るい所や白い壁などを見たときに、眼前に虫や糸くずのようなものが見えることがあります。このような症状を医学的に「飛蚊症」と呼んでいます。
眼球内には硝子体と呼ばれるゼリー状の透明な物質が詰まっています。角膜と水晶体を通った光は硝子体を通って網膜に達します。ところがその硝子体に何らかの原因により濁りが生じると、その濁りが影となり網膜に映り、虫や糸くずのように見え飛蚊症として自覚されます。
飛蚊症の種類には生理的なものと病的なものがあります。
歳をとると硝子体が液状に変化し網膜の壁から離れ、そのときに硝子体に濁りが生じます。このような変化が飛蚊症として自覚します。白髪と同じく加齢変化の一つで、特に治療の必要はありません。
また近視のある方は、若者であっても同様の変化が起こることがあります。
網膜裂孔・剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎などは初期症状として飛蚊症を生じます。いずれも早期治療が必要です。飛蚊症の急な出現や、数が増加、視力が低下するときは、直ちに眼科医に相談してください。
涙は、目の表面を覆って、目も守るバリアの働きをしており、涙が少なくなったり成分が変化したりすると目の乾きや疲れを訴えたりするようになり、これをドライアイと言います。
ドライアイの原因には以下のようなものがあります。
セルフケアで症状が軽くならない場合は眼科医に相談して、症状に合った適切な治療を受けましょう。
人の目はカメラと同じ構造をしていますが、カメラのレンズに相当するのが、水晶体です。白内障の原因は様々ですが、最も多いものが加齢によって濁る加齢性 白内障です。加齢性白内障は一種の老化現象で誰でも年を取ると濁ってきます。他の原因ではアトピー性皮膚炎や糖尿病などの全身疾患に合併する場合や、先天 性白内障や外傷性白内障などがあります。
白内障には水晶体が濁ることにより視力が低下しますが、他にも以下のような色々な症状をきたします。
日常生活に支障がない程度なら、点眼薬や内服により白内障の進行を遅くします。これらの薬剤は水晶体の濁りを改善させるものではなく、水晶体の濁るスピードを遅くするもので、症状の改善や視力を回復させることはできません。
白内障が進行して、日常生活に不自由を感じる場合であれば、手術を行います。たとえば以下の様な時は手術を考えます。
現在白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波水晶体乳化吸引術)人工レンズを入れる方法で行われています。
はやり目はアデノウイルスによっておこる、人にうつりやすい結膜炎です。
はやり目の中にはウイルスの種類によって、角膜もやられる流行性角結膜炎、のどがはれ、熱も出る咽頭結膜熱があります。
どれも非常にうつりやすいものですから、病気の人だけでなく、まだうつってない家族の人も次のことを守って下さい。
学校では法律(学校保健法)により、児童生徒は治るまで出校停止になります。医師の指示に従って下さい。職場でも人にうつさないため医師の指示に従って充分注意して下さい。
アルコール、クレゾール等の消毒薬は効きませんから、1日に何回も水道の流れる水と石鹸とで、よく手を洗って下さい。タオル等はもちろん別にして時々煮沸消毒して下さい。
ついつい手が目にいきますが、目や顔にさわらないようにして下さい。目やにや涙がよく出る時は、水道水にぬらしてしぼった脱脂綿で拭く程度にして下さい。
毎日点眼をしていても、1週間から10日位改善がみられず、かえって悪くなることもありますが、心配せずに上記の注意事項を守って治療を続けて下さい。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
9:00~12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | / |
16:00~19:00 | ○ | ○ | ○ | / | ○ | / | / |
【午前】8:30~11:45
【午後】15:30~18:45
【休診日】木曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日